■■■ 採用定着コラム ■■■
【中小企業の中途採用が成功するためのポイント Vol.3】
全24回にわたって、中小企業の中途採用が成功するためのポイントについてわかりやすくお伝えしていきます。一気に改善は難しいので、コラムの内容をヒントに「少しずつ」の改善を目指していきましょう!
≪本日のテーマ≫
第3回 効果的な求人の作成方法
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「求人を出しても反響が少ない」
「どのような人材を求めるべきか迷っている」と感じていませんか?
効果的な求人を作成するためには、単に募集要項を並べるだけでは十分ではありません。求職者にとって魅力的で、企業に合った人材を惹きつけるためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。今回は、求人作成の基本である3点に着目して解説します。
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〜求職者に響く求人内容とは?〜
(1)明確で具体的なポジション説明
求人の最も重要な要素は、応募者に何を求めているのかを明確に伝えることです。
具体的な仕事内容、求めるスキル、業務内容を簡潔かつ具体的に記載しましょう。
例えば、「営業職」だけではなく、「新規顧客開拓を担当する法人営業」といった具合に、仕事内容を詳細に記載することで、ターゲットとなる求職者の関心を引くことができます。
(2)会社の魅力を強調
求職者は、企業が提供するメリットを重視します。給与や福利厚生だけでなく、「働きやすさ」や「成長機会」など、仕事を通じて得られる価値を強調しましょう。
例えば、「フレックスタイム制度あり」「昇進チャンスあり」「地域密着で働ける環境」といった具体的な利点を示すことで、応募者にとっての魅力が高まります。
(3)応募者に行動を促すメッセージ
求人には、応募者が行動を起こすよう促す積極的なメッセージを取り入れましょう。
「あなたの経験を活かして成長できる環境です」「一緒に未来を築いていきませんか?」など、共感を引き出すフレーズが効果的です。こうしたメッセージを使うことで、応募者の興味を引き、応募意欲を高めます。
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〜最適な求人掲載場所を選びましょう〜
(1)地域に特化した求人媒体の活用
求人をどこに出すかも非常に重要です。全国的な求人サイトに加えて、地域に特化した求人媒体を活用することが有効です。地方紙や地域の求人サイト、地元のSNSグループなど、ターゲットとする求職者がよく利用する媒体を選びましょう。地元で認知度の高い媒体を活用することで、地域の求職者に直接アプローチできます。
(2)デジタル媒体と紙媒体の併用
デジタル媒体が主流となっている現在でも、地域によっては紙媒体の求人も効果的です。特に高齢層やインターネットをあまり利用しない層をターゲットにする場合、地元新聞やフリーペーパーを活用することが有効です。オンラインとオフラインの両方の媒体を使うことで、幅広い層にリーチできます。
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〜誰に届ける求人なのかを明確にしましょう〜
(1)求める人材像を明確にする
求人を作成する際には、まず「どんな人材が自社に合っているのか」をしっかりと明確にすることが重要です。求職者に対して、必要なスキルや経験だけでなく、どんな性格や価値観を持っているかが企業にマッチするかを伝えることで、ミスマッチを防ぎます。
たとえば、「チームでの協力が得意な人」「積極的に新しいことに挑戦できる人」など、企業文化に合った人材像を明確にすることが大切です。
(2)スキルよりも適応力を重視する
特に未経験者や業界外からの転職者を対象とする場合、スキルや経験よりも適応力や成長意欲を重視することが求められます。これにより、幅広い層からポテンシャルの高い人材を見つけやすくなります。「スキルは入社後に学べます」「経験よりもチャレンジ精神を重視します」といったメッセージを加えることで、求職者の応募意欲を刺激することが可能です。
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≪本日のまとめ≫
効果的な求人を作成するためには、「求人に何を書くか」「求人をどこに出すか」「求める人材は誰なのか」の3点を押さえることが不可欠です。
具体的な仕事内容を伝えること、求職者に響くメッセージを作ること、そしてターゲットとする人材像をはっきりさせることで、より適切な人材を引きつけることができます。
今回のポイントを押さえた上で、求人作成に取り組み、企業の魅力をしっかりと伝えましょう。
*次回は、第4回「採用プロセスの見直しと改善」についてお伝えします。