ブログ
ブログ
作成日:2025/11/11
【採用定着コラムVol.19】パフォーマンス評価とフィードバックの提供



【中小企業の中途採用が成功するためのポイント Vol.19】
全24回にわたって、中小企業の中途採用が成功するためのポイントについてわかりやすくお伝えしていきます。一気に改善は難しいので、コラムの内容をヒントに「少しずつ」の改善を目指していきましょう!
 
≪本日のテーマ≫
第19回「パフォーマンス評価とフィードバックの提供」
________________________________________
「新入社員の働きぶりをどう評価すればよいか分からない」
「うまく指摘できずにモヤモヤが残る」
──そんな悩みを抱えていませんか?
評価やフィードバックは、社員の成長と定着に大きく関わる重要な要素です。特に中途入社の場合、前職のスタイルとの違いに戸惑う人も多く、適切なタイミングと方法でのコミュニケーションが求められます。今回は、新入社員のパフォーマンス評価の考え方と、成長を促すフィードバックの方法を解説します。
________________________________________
〜評価の目的を明確にする〜
(1)評価は「成長の機会」と捉える
評価は、できていない点を指摘するものではなく、本人の成長をサポートするための機会と捉えることが大切です。そのためには、「何を期待し、どこまでできるようになってほしいか」をあらかじめ明確に伝え、評価を受ける本人が納得しながら進められる状態を整えましょう。
 
(2)評価の時期と基準を事前に共有する
評価のタイミングが急だったり、何を見られているのか分からなかったりすると、社員は不安を抱きやすくなります。入社時に「1か月後に面談を行います」「この業務の習得を評価ポイントとします」といった具体的な方針を伝えておくことが、安心感につながります。
________________________________________
〜パフォーマンス評価のポイント〜
(1)仕事の成果だけでなく、過程も評価する
中途採用者には即戦力を期待しがちですが、環境ややり方が変われば時間がかかるものです。数値的な成果だけでなく、「周囲と連携をとろうとしているか」「自ら質問や改善提案をしているか」など、過程や姿勢にも目を向けて評価しましょう。
 
(2)評価は一方通行ではなく、対話型にする
評価は「上からの通達」ではなく、対話を通じて互いに理解を深める場です。面談形式で本人の振り返りを聞き、「どんな点を努力したか」「困っていることはないか」と対話を重ねることで、信頼関係を築くことができます。
________________________________________
〜建設的なフィードバックを行うコツ〜
(1)良い点と改善点をバランスよく伝える
フィードバックでは、改善点ばかりを指摘してしまいがちですが、「できていること」「期待していること」も合わせて伝えることで、前向きな受け止め方につながります。たとえば、「報告のタイミングは適切だったので、次は内容の具体性を意識できるとさらに良くなります」といった伝え方が効果的です。
 
(2)フィードバックは“すぐ・具体的に”が基本
行動から時間が経ってしまうと、何に対しての指摘か分かりにくくなります。可能であれば、気づいたその日や翌日など、早めのフィードバックが望ましいです。また、「もっと積極的にしてほしい」ではなく、「会議の場で〇〇の意見を共有してくれて助かりました」のように、具体的な行動に言及しましょう。
________________________________________
≪本日のまとめ≫
パフォーマンス評価とフィードバックは、新入社員のモチベーションや成長に大きく影響します。ただ評価するだけではなく、「期待を伝える」「成果だけでなく過程も見る」「具体的な行動をもとに伝える」といった工夫を重ねることで、前向きな関係性を築くことができます。評価の場を“育成の機会”と捉え、丁寧なコミュニケーションを意識してみてください。
 
________________________________________
*次回は、第20回「継続的な学習と成長の支援」についてお伝えします。
お問合せ
徳田社会保険労務士事務所
〒305-0032
茨城県つくば市竹園2丁目10-8 第三芳村ビル 303
TEL:029-879-5252