【中小企業の中途採用が成功するためのポイント Vol.22】
全24回にわたって、中小企業の中途採用が成功するためのポイントについてわかりやすくお伝えしていきます。一気に改善は難しいので、コラムの内容をヒントに「少しずつ」の改善を目指していきましょう!
≪本日のテーマ≫
第22回「中途採用者のキャリアパスの明確化」
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「中途採用で即戦力を求めたものの、入社後に本人が将来像を描けず、不安や不満から早期離職につながってしまう」
中小企業ではこうした声をよく耳にします。
せっかく採用した人材に長く活躍してもらうためには、入社後のキャリアパスを明確に示し、成長と活躍の道筋を整えることが重要です。ここでは、キャリアパスの設計と実践のポイントを整理します。
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〜キャリアパスを設計する〜
(1)多様な道筋を示す
中途採用者は即戦力として期待される一方で、入社後の将来像が見えないと不安を抱きやすくなります。専門スキルを高める専門職コース、リーダーや管理職を目指すマネジメントコースなど、複数のキャリアパスを提示することで、それぞれに合った成長のイメージを持つことができます。
(2)社員の声を反映する
実際に働いている社員のキャリア事例を紹介すると、求職者は自分の将来像をより現実的に描くことができます。
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〜成長機会を提供する〜
(1)学習や研修の支援
キャリアパスを描くだけではなく、それを実現するための学習や経験の機会を提供することが重要です。社内外の研修や資格取得支援を整備することで、学びを後押しできます。
(2)実務での挑戦機会
研修だけでなく、段階的に責任ある仕事を任せることが、成長の実感につながります。新しいプロジェクトや役割を通じて経験を積める仕組みを作ると効果的です。
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〜モチベーションを維持する〜
(1)定期的な面談の実施
キャリアパスは示すだけでなく、定期的に面談を行い、進捗や課題を確認することが大切です。上司が一緒に目標を振り返り、必要に応じて方向修正することで安心感を与えられます。
(2)成果の認識と評価
達成した成果をきちんと認め、評価に反映させることで、社員はモチベーションを高めやすくなります。小さな成功体験を積み重ねる仕組みづくりが重要です。
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≪本日のまとめ≫
中途採用者が安心して長期的に活躍するためには、キャリアパスを明確に示すだけでなく、それを実現できる環境を整えることが欠かせません。成長機会の提供と定期的なサポートを組み合わせることで、社員のモチベーションを高め、定着率の向上につなげることができます。
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*次回は、第23回「採用におけるコンプライアンスとリスク管理」についてお伝えします。



















