【実はそこがカギだった!? 中小企業の採用・定着の実学 Vol.2】
全24回にわたり、中小企業の採用・定着に関する「意外なカギ」を取り上げ、実務に役立つヒントをわかりやすくお伝えしていきます。セミナーや本では聞けないような切り口も交えながら、「なるほど!」と思える気づきをぜひ日々の経営に役立ててください。
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≪第2回 面接はお見合い?― 相性を見極める5つのコツ≫
「面接では印象も良く、やる気も感じたのですが、入社して3か月で辞めてしまいました…」
先日、ある製造業の社長からそんな相談がありました。
話を伺うと、面接では業務経験よりも「明るく話せるか」「真面目そうか」といった印象を重視していたとのこと。実際に採用した方は性格も良く、第一印象も問題なし。
しかし、入社後に仕事内容とのギャップがあり、すぐにモチベーションを失ってしまったそうです。
採用の難しさは「スキル」よりも「相性」にあるのかもしれません。では、面接の場でその“相性”をどう見極めればよいのでしょうか。
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■ 面接で相性を見極める5つのコツ
1. 「経験」よりも「考え方」を聞く質問に変える
多くの面接では「これまでどんな仕事をしてきましたか?」と経験を聞きますが、
それだけでは価値観までは見えてきません。
たとえば、
・「仕事で大切にしていることは何ですか?」
・「前職で嬉しかったこと・大変だったことは?」
といった質問に変えることで、応募者の“人となり”や“仕事観”が浮かび上がります。
会社が大切にしている考え方と照らし合わせて判断しましょう。
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2. 面接官を複数にして“主観”を減らす
1人の判断だけでは、どうしても印象に左右されがちです。
社長・現場リーダー・人事など、立場の異なる2〜3名で面接を行うと、
「現場として一緒に働けそうか」「組織文化になじみそうか」といった観点から多面的に評価できます。
複数の意見をすり合わせることで、“思い込み採用”を防げます。
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3. 応募者にも質問してもらう時間を設ける
面接は“会社が選ぶ場”ではなく、“お互いを知る場”です。
応募者に質問してもらうことで、求めている働き方や価値観が見えてきます。
「どんな雰囲気の職場ですか?」「評価はどのように決まりますか?」など、
応募者からの質問に誠実に答えることで、信頼関係も生まれます。
この「相互理解の時間」が、入社後のギャップを減らすカギになります。
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4. 行動観察を取り入れて“リアルな反応”を見る
面接では話がうまくても、実際の行動が伴うとは限りません。
たとえば、社内を案内した際の立ち居振る舞いや、社員との挨拶、ちょっとした雑談の様子など、
言葉以外の部分からも性格や協調性を観察できます。
短時間でも“実際の環境でどう振る舞うか”を見ることで、
「一緒に働く姿」がより具体的にイメージできるはずです。
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5. “想定外”の質問で柔軟性を確かめる
面接では、準備してきた答えを並べるだけでは本当の人柄は見えません。
少し意外な質問をして、考え方や対応力を見てみましょう。
たとえば、
・「初日に機材トラブルが起きたらどう対応しますか?」
・「上司と意見が食い違ったとき、どう伝えますか?」
といった質問は、応募者の思考の柔軟さや対人スキルを測るのに有効です。
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■ まとめ
面接は“見極める場”ではなく、“理解し合う場”。
経歴やスキルだけに目を向けず、考え方・行動・柔軟性を多角的に見ることで、
“長く働ける人”に出会える確率が高まります。
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次回は「求める人材像がぼやけてない?― 採用ペルソナの作り方」をテーマに、
理想と現実をすり合わせるためのコツをお伝えします。
きっと「なるほど!」と思っていただける内容ですのでお楽しみに。



















