【実はそこがカギだった!? 中小企業の採用・定着の実学 Vol.7】
全24回にわたり、中小企業の採用・定着に関する「意外なカギ」を取り上げ、実務に役立つヒントをわかりやすくお伝えしていきます。セミナーや本では聞けないような切り口も交えながら、「なるほど!」と思っていただける気づきを日々の経営にお役立てください。
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≪第7回 応募が来ないのはなぜ?― 求職者目線で考える求人改善チェックリスト≫
先日、とある製造業の社長から、こんな声を聞きました。
「求人は出しているんですが、まったく応募が来なくて……。条件も悪くないと思うんですけどね」
詳しく求人内容を見せてもらうと、仕事内容や条件は一通りそろっています。
それでも応募が来ない。
実はこのケース、とても多いのです。
応募が来ない原因は「景気」や「人手不足」だけではありません。
多くの場合、求人が“会社目線”になってしまっていることが原因です。
今回は、求職者の立場に立って求人を見直すためのチェックポイントを整理してみましょう。
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■ 応募が少ないときにまず疑うべき視点
求人を出すとき、無意識のうちに「会社が伝えたいこと」だけを書いていないでしょうか。
たとえば、
・仕事内容が専門用語だらけで、イメージしづらい
・一日の流れや職場の雰囲気が見えない
・「即戦力歓迎」ばかりが強調されている
求職者は「自分がここで働く姿」を想像できなければ、応募に踏み切れません。
まずは、「この求人、初めて見る人でも分かるだろうか?」という視点で読み返してみることが大切です。
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■ 求職者が「応募したくなる」求人の共通点
応募が集まりやすい求人には、いくつか共通点があります。
・仕事の大変な点も正直に書かれている
・未経験者でも安心できる理由が説明されている
・どんな人が働いているかが想像できる
・入社後の流れが簡単に書かれている
特に重要なのは、「不安を先回りして解消しているかどうか」です。
求職者は応募前に、
「自分にできるだろうか」
「ついていけるだろうか」
と考えています。
その疑問に、求人の中で答えられているかどうかが、応募数を大きく左右します。
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■ 自社の求人を見直すセルフチェックリスト
最後に、求人を見直す際の簡単なチェックリストをご紹介します。
・仕事内容は、具体的な一日の流れがイメージできるか
・「どんな人に来てほしいか」が伝わっているか
・未経験者向けの説明やフォロー体制が書かれているか
・職場の雰囲気や人間関係が少しでも伝わる工夫があるか
・求職者が不安に思いそうな点に触れているか
すべてを完璧に書く必要はありません。
ただ、「応募者の立場で読み直す」だけでも、改善点は必ず見えてきます。
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■ まとめ
応募が来ないとき、つい条件や媒体を変えたくなりますが、
その前に見直したいのが「求人の伝え方」です。
会社が言いたいことではなく、
求職者が知りたいことが書かれているか。
この視点を持つだけで、求人の反応は大きく変わります。
まずは一度、自社の求人を“第三者の目”で読み返してみてください。
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次回は≪第8回 即戦力か育成か?― 中小企業のリアルな選択肢≫をテーマに、即戦力採用と未経験者採用、それぞれのメリット・注意点を整理しながら、自社に合った採用スタイルの考え方をお伝えします。
「うちはどっちを選ぶべき?」と悩んでいる方は、ぜひ次回もご覧ください。



















